共鳴

たとえば一枚の紙と一本の鉛筆があれば、もうそこにはひとつの世界が生まれてくる。
真っ白な紙を前に、ひとりペンを握って、ほんの少しだけ耳を澄ませてみよう。
するとほら、何かわからないけれど、心のいちばん深い底のほうから、
ざわざわと動き出し、あふれだす何かを感じないだろうか。

やがて、その何かわからない熱源のようなものは、
言葉になり、絵になり、物語となってひとつの世界を作り出していく。

それは一言で言えば、ぼくたち人間の「夢」と言っていいものかもしれない。

小説家や漫画家やアニメーターという、そうした世界を伝えられる才能をもつ人たちは、
それぞれの心の奥底から湧き上がってきた何かを、それぞれの「作品」として
ぼくらのところへと届けつづけてくれているのだ。

すべての夢・職人たちに、感謝。