その淑女意味不明につき

ワインとマリガンシチューで夕食 七面鳥なんか望まない

    • (マリガンはカードゲームなどで手札がばらばら、めちゃくちゃな状態を言いますね。マリガンシチューは「ごった煮シチュー」のような感じでしょうか。ジャズの名曲とイギリス小説にも「マリガンシチュー」というのがありますが、ここは小文字なので夕食の「シチュー」そのものでいいかと。(ホントカ))

メインからアルバカーキまでヒッチハイクしたら金までだまし取られ
ああ、ボーアーツを飲みそこなった それが余計に悲しくて

私はノエル・カワードを皆でほめたたえるようなパーティーには行った事がない
上流社会は私には目まぐるしすぎて 放浪者のボヘミアこそ私の居場所

    • ノエル・カワードはイギリスの貧しい家庭に生まれながら上流階級が得意とすることを彼ら以上にうまくやってのけて見返すことに成功した英米人なら誰でも知っている有名な作家、俳優、映画監督、作曲家です。要するに「成り上がり」代表ですなw。hoboは浮浪者の意味で、bohemiaはご存知ボヘミアンの地。放浪する自由奔放な人の造語?ちなみにノエルの作品に「ふしだらな女 easy virtue」というのがある)

このあとのスイングからの歌詞はネットにいっぱい転がってるので省略。



The lady is a tramp(淑女は気まぐれ(変わり者))は、もともとミュージカルの曲で、
ストリッパーから大富豪の妻に玉の輿にのって上流階級の生活を我が物にしている女に対して、大いなる皮肉を込めて歌うというものです。
七面鳥はゴチソウのたとえ、成功者ノエルを尊敬し、豪華なディナーは遅く(8時)に始まり、劇場にはあえて遅れてくるのがお決まり、男爵や伯爵たちとカジノのサイコロで遊び、高級毛皮と真珠などで着飾ってハーレムへ・・・・これらをすべて「キライだ」という、そのレディーは変わり者、と歌う曲です。。。
そんな玉の輿にあこがれ、セレブのまねごとをする女たちへの皮肉と警鐘がこめられているとか。いまから何十年も前の時代の曲なのですが、時代を経た現代においても女たちは変わらない気もしますねぇw。
林檎嬢カップリング曲にこれを採用した理由は何を思ってなのかはわかりませんが、、
各自考えるように(何。